2つの家計改善のポイント
2025年5月21日

その1 楽しくない固定的支出費の見直し
どっちのほうが長続きしやすい?
A 楽しい支出を減らす
B 楽しくない支出を減らす
家計の見直しというと、小遣いを減らす、旅行や外食を減らす、などに目が行きがちですが、これらは人生の潤いとなる支出ですので、できれば減らしたくないものですし、一時的には減らすことができても、楽しくないため、長続きしません。
一方、楽しくない支出を増やしたい人はいませんから、減らすことができれば、その効果は長続きしやすいといえます。
具体的には、水道光熱費、住居費、通信費、保険・共済、車両維持費等があります。これらの支出は多少の変動はあるものの、ほぼ毎月(または毎年)、ある程度の金額がかかる「固定費」に分類されます。
固定費を見直すコツは「契約の見直し、効率化」です。
・契約の見直し
例:保険・共済の見直し、電気・ガス・通信会社の契約先、料金プランの見直し等
・効率化
例:省エネ(家電、LED等)・節水(お風呂、トイレ等)等
これらの見直しは、一度、減らすことができれば、その効果は長続きしやすいのです。
なお、毎月の生活費は毎月の収入で手当てできているものの、毎月の収支が赤字である場合は、楽しい支出(おもに変動費)の見直しも必要です。

その2 安定収入を作ること
どっちの収入を増やすほうが安定し、安心できるでしょう?
A 安定収入を増やす
B 臨時収入を増やす
安定収入には、毎月の給与、年金、不動産賃貸収入
臨時収入には、資産形成、相続、フリマサイトでの売買益等があります。
安定収入が多く、長く入ってくる生活は、安心できるのではないでしょうか?
若いうちの安定収入の柱は働くこと。働く収入を増やすには自己投資による信用度アップやスキルアップが重要です。
老後の安定収入の柱は年金ですが、さらに、ゆとりある生活のための手立てとして、NISAや確定拠出年金(iDeCo、DC)などを利用して準備するなどを検討しましょう。早く始めれば、その分、効果が大きくなることが期待できます。
また、臨時収入は不確実、不安定であるため、頼りすぎることは危険です。
安心できる家計運営には、安定収入が重要です。
安定収入を作るために、できることに取り組んでいきましょう。
今日のまとめ
固定的な支出を見直すほうが長続きしやすい
「自己投資」や「自分年金作り」等で安定収入つくりに取り組もう
J-FLEC認定アドバイザー 益山 真一
- 記事カテゴリー
- 家計管理(2)
- 生活設計(1)
- ローン・クレジット(1)