「グローバル・マネー・ウィーク」を盛り上げよう!
2026年3月11日
このコーナーでは普段の生活や将来の生活設計に役立つお金に関する様々な話題を解説していますが、今回は少し趣向を変えて世界における金融経済教育の取り組みについて紹介します。
GMW~誰のために、何をする?
「グローバル・マネー・ウィーク」(以下、GMW)は、子供や若者の金融経済教育や、すべての人が金融サービスにアクセスできるようにすることを目指す金融包摂の推進を目的とした国際的な啓発活動です。フランス・パリに本部を置く経済協力開発機構(OECD)の「金融教育に関する国際ネットワーク(INFE)」が主催しています。INFEには、日本から金融庁、日本銀行、J-FLECが参加しています。
GMWの活動のスローガンは、「Learn、Save、Earn」です。その狙いは、「お金について賢く管理することを学び」、「将来のために貯蓄する」、「自分と家族のために稼ぐ」ことの重要さを子供や若者に知ってもらうことです。
毎年3月の一週間をGMWと定め、世界各国においてGMWの趣旨に賛同する参加団体が、セミナー・ワークショップ、取引所や銀行の見学、博物館等へのツアー、職業体験イベントの実施、職場見学など、様々なイベント・活動を実施します。
GMWは、2012年から始まりましたが、2025年までに、176か国において、イベント等を通じて7,100万人の子供や若者にGMWのメッセージが届けられました。
日本は3月一杯がGMW
日本もGMWの趣旨に賛同し、積極的にこの活動に参加しています。今年のGMWは、3月16~22日の間、「Smart Money Talks(賢いお金の話)」をテーマに開催されます。GMWは毎年3月の一週間と定められていますが、日本では3月は学年末、年度末で何かと忙しい時期に当たるため、イベントが開催しやすくなるよう、OECDとも調整のうえ、3年ほど前から日本では「3月一杯がGMW」としています。
参加団体に、特別な参加資格があるわけではありません。実施するイベント等が特定商品等を参加者に誘引することを意図したものでなければ、日本におけるコーディネーターである金融庁・日本銀行・J-FLECを通じ、事前にイベントの概要を登録し、あとはイベントなどでGMWのロゴを使用して、その写真等をSNSやHPなどに掲載してGMWのアピールをしていただくだけです(注1)。

日本における参加団体の数は毎年増加しており、昨年は公的機関、金融機関、企業、NGOなど146の団体が参加する中、バラエティーに富んだイベントが開催され、約4万人の子供や若者が参加しました(注2)。
日本における特徴的な取り組み
J-FLECが主導した日本の特徴的な取り組みをいくつかご紹介します。
一つ目は、公立図書館でのお金に関する本の企画展示です。多くの公立図書館で、蔵書の中から「お金」に関する本を展示し、J-FLECの教材なども合わせて設置してもらいました。全国各地の公立図書館に協力いただくことで、GMWの活動を全国で広く訴求することができています。
二つ目が、本を活用した取り組みです。「おかねを考えるきっかけ」を本に乗せて届けるPOP-UP イベント「かいがら書店」を開催し、参加者が「好きなもの」の写真・思い出と、絵本作家・近藤瞳氏による絵本「かえた かえた」を交換するイベントを開催しました。今年のGMWでもPOP-UP イベント「かいがら書店」を開催し、田丸雅智氏によるショートショート「おかねがでない おかねのはなし」を用いたイベントを開催しています(https://kaigarabooks.j-flec.go.jp/)ので、興味のある方はぜひ参加してみてください。



最後に
GMWの活動には、世界中の子供や若者たちが早い段階から金融経済教育を通じ金融リテラシーを身につけることで、今後向き合うお金に関する判断を健全に行えるようになってほしい、との願いがこめられています。日本でも、金融経済教育への関心が高まっていますが、全ての子供や若者に充分に行き届いているとは言えません。こうした中で、GMWの啓発活動を盛り上げることで、社会全体に子供や若者たちへの金融経済教育を支える機運が一層高まることが期待されます。
(注1)GMWの参加要領、参加団体などは金融庁HPをご参照ください
https://www.fsa.go.jp/news/r7/sonota/20260116/20260116.html
(注2)GMW2025の模様などはJ-FLECのHPをご参照ください
グローバル・マネー・ウィーク(Global Money Week)2025開催報告