「いざ」というときに役立つ保険とは?まずは公的な保険の仕組みを知ろう!

2025年8月13日

予期せぬ出来事は誰にでも起こりうる

人生には、自分の力ではどうすることもできない出来事が、突然起こることがあります。たとえば、ケガや病気、交通事故、会社の倒産などです。

こうした「もしも」のときに、経済的な不安を少しでも和らげてくれるのが「保険」です。

その前に、まずは人生にどのようなリスクがあるのかを整理してみましょう。

そもそも人生にはどんなリスクがある?

日々の生活の中には、さまざまなリスクが潜んでいます。

たとえば、病気になって治療費がかかったり、通学・通勤中の事故で重い後遺症が残ったりすることもあるでしょう。

さらに、一家の大黒柱が亡くなる、自分が加害者となる交通事故を起こす、自宅が火災で焼失する、将来介護が必要になるといった事態も考えられます。

また、定年後には、自分が想定していたよりも長生きすることによって、準備していた老後資金が不足する「長生きリスク」も見過ごせません。このように、人生には予測できないさまざまなリスクが存在しています。

保険の基本的な仕組みを知ろう!

さまざまなリスクに備える方法として「保険」という仕組みがあります。保険とは、あらかじめ多くの人が少しずつお金(保険料)を出し合い、万が一のときに、必要な人にまとまったお金(保険金)が支払われる制度です。

リスクに備えるには「自助・共助・公助」がある

●自助、共助、公助とは?

リスクへの備えは、自助・共助・公助の3つの仕組みで形づけられています。

・自助:自分自身で備えるもの(預貯金や投資、民間保険)

・共助:社会保険料で支え合うもの(健康保険や年金などの社会保険)

・公助:税金で賄われる公的支援(障害者福祉や生活保護など)

このうち、共助と公助は公的な制度であり、社会保障制度として位置づけられています。

●社会保険の種類と役割

社会保険は、病気・老後・介護・失業などの場合に国などが一定の給付を行う制度です。

5つの種類があり、すべての国民に加入が義務付けられている強制加入の制度となっています。なお、社会保険は、保険料や税金によって運営され、社会全体で支え合う仕組みです。

まとめ

人生には、突然のケガや病気、交通事故など、さまざまなリスクがつきものです。
そうした不測の出来事に備えるために、「保険」という仕組みがあります。

まずは、国などが運営する公的保険の役割をしっかり理解したうえで、必要に応じて足りない部分を自助で備えたりすることにより、将来の不安を軽くすることができます。(民間の保険については、次回、詳しく触れたいと思います。) 知っているだけでも、「いざ」というときの安心感が大きく変わってきます。

J-FLEC認定アドバイザー 河村 修一