キャッシュレスについて理解し、上手に付き合おう
2025年5月28日

広がるキャッシュレス、どう向き合う?
現金を使わず支払うキャッシュレス決済が急速に広がっています。2024年のキャッシュレス決済比率は4割を超え、政府は将来的に8割を目指す方針です。海外では現金不可のお店も多く、世界的に普及が進んでいます。ただし、キャッシュレスは便利な一方で注意すべき点も。まずは正しく理解することから始めましょう。
キャッシュレスの種類と分類
キャッシュレス決済にはさまざまな種類があり、カードやスマホなどのツール、支払いタイミングも違いがあります。

・前払い:事前に入金し、入金した範囲内で利用。使いすぎることはない!
(交通系ICカード,プリペイドカードなど)
・即時払い:利用と同時に銀行口座から引き落とし。口座にお金がないと払えない!
(デビットカードなど)
・後払い:後日銀行口座から引き落とし。一定期間お金を借りているのと同じ!
(クレジットカードなど)
スマホ決済(○○PAY)などのコード決済は、事前チャージ・銀行口座直結・クレジットカード連携など、どの決済手段を選ぶかで支払いのタイミングが異なります。また、あらかじめカード情報をスマホに登録し、非接触決済を行う方法もあります。しっかり仕組みを理解してから利用しましょう。
キャッシュレス決済の注意点
素早く支払いができて便利な一方で、デメリットもあります。
・お金が見えないので使いすぎる可能性がある
・複数の決済手段があり、家計管理が難しい
・情報漏洩や紛失のリスク
・災害時などで停電すると使えない
キャッシュレスで旅行中に大規模停電に遭遇し、買い物も宿泊もできず大変だったという事例も。 また、便利さゆえに使いすぎて生活が厳しくなってしまったら本末転倒です。
また、若い世代の方は特に以下の点に気を付けましょう。
・クレジットカード(後払い)の利用は慎重に!
支払日に引き落とし不能で、カード会社から連絡が入るケースもよく耳にします。支払いが遅れると個人信用情報機関に記録が残り、将来新しいクレジットカードが作れなくなったり、ローンの審査が通らなくなる可能性も!
・闇バイトへつながるリスク
フィッシング詐欺で個人情報を盗まれ「闇バイト」に巻き込まれる事件も!
安全に使うためには、情報リテラシーとリスク対応力も磨きたいですね。
今日のまとめ
キャッシュレスを賢く使うにはしくみとリスクを理解し、自分に合う方法を選ぶことが大切です。「家計簿アプリを活用した支出管理」や「後払いはせず、即時払いのデビットカードを使う」などの工夫も有効です。
これからの時代、キャッシュレスは避けて通れない存在。自分のルールを決めて、上手に付き合いましょう。
J-FLEC認定アドバイザー 合田 菜実子