
4時間目は、クレジットなどの後払いの決済やローンなどで陥る危険がある多重債務問題について、誰でも起こる可能性があることを理解し、その対応策について考えることを目的とした授業が実施されました。
「シリーズ教材お金のキホン動画 導入 ある家族の休日」を視聴して、登場人物の大学生が多重債務に陥ってしまった原因を予想し、シリーズ教材お金のキホン アクティブラーニング型授業プログラム多重債務編の個人ワークシートに記入していきました。個人の考えがまとまった後、班で話し合ってみたところ、「計画を立てずにお金を使い続けたから」、「お金がいくらでもあると思ってしまったから」などの意見が出てきました。
動画の結末として、「動画ストーリーA無計画な利用で多重債務に」を視聴した後、「動画 クレジットとローン(解説映像)」で、クレジットのメリット・デメリット、クレジットはお金を借りる行為であることなどをあらためて確認しました。
続けて、授業用スライドで多重債務の原因や発生状況について以下のとおり確認していきました。
- 目の前の借金を返せず、他から借入れをして返済することを繰り返すと、借金額は雪だるま式に増えていき、多重債務に陥ってしまう。
- 多重債務に陥る原因は「無計画な利用」、「思わぬ収入の減少」、「予期せぬ急な出費」、「詐欺被害」などさまざまある。
- 多重債務者相談者の性別を見ると男性の割合が若干高い。また、どの年代でも発生している。
生徒たちも、多重債務は特別な人が陥るわけではなく、誰にでも起きる可能性があるものということが分かったようでした。
ここで先生から、ここまでの内容を踏まえ、多重債務に陥らないようにするための注意喚起ポスターを作成していくよう指示がありました。
具体的には、①個人で多重債務を踏みとどめる一言を考えてワークシートに書く、②班で意見を交換しアイデアをまとめる、③踏みとどめる一言とその理由、必要であればポスターにイラストなどを加筆する、という流れで進めていきます。
1,2班にはATM、3,4班には対面の話合い、5,6班には足かせをつけられた人のポスター作成用ワークシートが配付されました。
各班の内容がまとまったところで、他の班のポスターを確認して回り、良かったと思うグループとその理由を個人のワークシートに記入していきました。
同じポスターでも、班ごとにさまざまな表現の仕方があることを確認できたようでした。