
4時間目は、「生活設計・マネープランゲーム」の授業が実施されました。
前時は20歳代の人生を体験したところで終了となったため、大嶋先生からは、収入カード・基本生活支出カードの再確認、今回のゲームは貯蓄額を競うものではないという意図が再度伝えられ、30歳代の人生から始めていきました。
30歳代は、様々なライフイベントがあります。結婚・子育て、家や車を購入するかどうか。 結婚しないカードを引いた班は、「結婚したかった」「結婚しなくても子育てカード引いていいですか」など、現実的に人生を考えはじめたようです。
結婚・子育て、家や車の購入が決まった後、保険に入るかどうかを決めてからイベント&アクシデントカードを引いていきました。前時からどのようなイベントやアクシデントがあるのかを見ていた生徒たちは、「宝くじが当たりますように」「家が火事になりませんように」など話しながらカードを引いていきました。
思い通りのカードが出てくることはほとんどなく、人生はなかなか大変だということに気付くことができました。
今回、大嶋先生のアイデアで、家族がいない場合には、家族に関するイベント&アクシデントカードを除いてカードを引くようにしました。
続けて、40歳代・50歳代の人生を体験し定年退職を迎えました。人生体験が進んでいく中で、生徒たちからは様々なコメントを聞くことができました。思いのほか支出が多い班では、「子どもが大きくなったから、アルバイトをして頑張ってもらおう」、「車が必要なのは、子どもが小さい間だけだよね」など、置かれている状況の中で、どのようにお金をやりくりしていったらいいのかということを、具体的に考える様子が見受けられました。
退職金カードを引いて、貯蓄額と思いでポイントの計算をした後、班の中で一人ずつ今回の人生体験について、意見や感想を発表し、シートに記入をしていきました。大嶋先生からは、「結果だけでなく、思った通りでなかった場合には、どうすればよかったかも考えてください」と指示がありました。
最後に、4つの班にゲームの結果と班員の感想や意見を発表してもらいました。
項目 | 1班 | 2班 | 7班 | 10班 |
---|---|---|---|---|
収入カード | 2 | 1 | 2 | 1 |
基本生活支出カード | 2 | 3 | 2 | 2 |
家族構成 | 結婚・子ども2人 | 独身 | 独身 | 独身 |
累計貯蓄額 | 800万 | 2億4000万 | 8400万 | 2億4900万 |
思い出ポイント | 44 | 26 | 14 | 23 |
1班:
貯蓄額が少なくても、家族としては思い出もたくさんできて、いい人生だったと思う。
赤字なのに、家族旅行に行ってしまったのが反省点。
2班:
なぜ結婚しなかったのか。結婚したかった。
老後の生活はいいものになると思う。遺産がどこに行ってしまうのか心配。
7班:
結婚したかった。
保険でアクシデントが起こっても大丈夫だったので、保険のありがたさが分かった。
10班:
これだけ貯蓄できていれば、老後も幸せだと思う。
大嶋先生からは、今回のゲームを通して改めて分かったことや発見したことを、これからの生活設計に活かして欲しいということが伝えられ、授業が終了となりました。