
2時間目は、1時間目に引き続き「お金の視点から将来を考える」というテーマで、「「生活設計・マネープランゲーム」」を活用した40歳代~60歳までの人生の疑似体験をしていきました。
はじめに、20歳代~30歳代までの反省と、それを踏まえて40歳代以降は何を大切に生きていくかを考え、個人のワークシートに記入していきました。次に、個人の反省や考えを持ち寄り、班で40歳代以降の生活の指針を決め、40歳代~60歳までの人生の疑似体験を進めていきました。
40歳代は「人生の見直し」から始まります。転職するかどうか、基本生活支出を見直すかどうかを班で話し合って決めたうえで、景気によって収入が変動することも体験していきます。
ここで、働き方には会社に勤める「勤め人」のほか、組織に属さずに自分の才能や能力で仕事をしてお金を稼ぐ「フリーランス」や、自分で事業を起こす「起業」等があることを確認したうえで、自由になる時間と手にすることができるお金等について考えながら、職業と基本生活支出を見直していきました。
転職するかどうか決まった後、先生がクラス全体の景気動向を決める「業績カード」を引いたところ、「仕事が絶好調」が出て、全ての班の年収が増える結果となりました。
40歳代の年収に応じた非消費支出を記録した後、自動車の購入について検討し、その他の支出額を引いて貯蓄額を計算していきました。続いて保険の加入を検討し、イベント&アクシデントカードを引きます。30歳代同様、全ての班が保険加入を選択しました。その後、イベント&アクシデントカードを引いた際、ケガや盗難などアクシデントに見舞われた班からは、「今回も保険に入っていてよかった」という声が聞かれました。
50歳代の人生も、先生が業績カードを引きクラス全体の景気動向を決めました。今度は「不況に陥る」でしたが、40歳代で転職しなかった班は収入が減ることもなく、計画通りに人生が進んでいるようでした。住居費用、自動車の購入、保険の加入を検討した後、イベント&アクシデントカードを引きました。50歳代になると子育てが終了し、子育て費用分の支出がなくなるため、30、40歳代よりも貯蓄ができるようになってきました。
50歳代が終了し、いよいよ60歳、定年を迎え退職となりました。ここで、転職しなかった班は退職金カードを引いたうえで、各班の班長から最終的な貯蓄額と思い出ポイントを発表していきました。
各班の結果が出揃ったところで、下記の「( )」内に自由に考えを記入するかたちで、個人の振り返りを行いました。
〇この人生にタイトルをつけるなら? ( )
〇家計管理とは( )だ。なぜならば( )だからだ。
〇自分の人生に置き換えると、( )が( )だった。
〇だから私は今日から( )をする。
人生の疑似体験を通して感じたこと、分かったことを、日々の生活にどのように生かしていけばよいのか、生徒たちは時間をかけて考え、それぞれの中に落とし込みをしていきました。
最後に先生から、30歳代終了後の振り返りと反省を踏まえて40歳代以降は人生の立て直しができていたこと、収入の範囲内で希望の生活をしていくには、いつの時点で何にどのくらい費用がかかるのかを知っておき、計画的にお金を貯めたり使ったりできるようにすることが大切であることが伝えられ、授業は終了しました。