
4時間目は「ネットショッピングによって今後の日本がどのように変化していくか」がテーマです。
本時は、インターネットショッピングの成長に伴い、スーパーや百貨店など実店舗の閉店が相次ぐ状況を踏まえ、今までの商業・流通とこれからの商業・流通について考えていきました。
はじめに、前時のまとめの発表を行いました。
3つの事例が詐欺かどうかを判断し、詐欺と判断した場合はその理由も説明するというものです。
先生が事例ごとに班を指定して、発表していきました。
事例1 | 事例2 | 事例3 |
(1班) 詐欺だと思う 有名ではない会社が人気商品を50%オフで出すわけがない。また、口座名義が個人名なのはおかしい。 →会社名などを調べることが必要。 | (2班) 詐欺だと思う 本当に水道局の人かどうか明確な証拠がない。 | (3班) 詐欺だと思う 「宝石店とは分からない」と書いてあるとおり、本当に宝石店か怪しい。また、話の内容もずれている。 |
(4班) 詐欺だと思う お金を支払った後にメールするのはおかしい。 | (5班) 詐欺だと思う 水道局の人ではないかもしれないし、来るなら事前に連絡があるはず。 | (6班) 詐欺だと思う 社長に頼んでいないかもしれない。 |
(9班) 詐欺だと思う 本当に商品が届くかどうかわからない。 | (8班) 詐欺だと思う 浄水器を強制的に売りつけていると感じる。 | (7班) 詐欺だと思う 値段が安くなった理由が信用できない。 |
(10班) 詐欺だと思わない 定価の50%で買えるのは魅力。銀行名や住所も書いてあるから信用できる。 |
先生は各班の発表の内容で大事な部分にマーカーを引きながら、消費者トラブルに遭わないために気をつけるべきこととして、下記の3点を伝えました。
- 文章(日本語)におかしな点がないか、しっかり読み取る
- 名刺や検索などで実在する会社かどうか等を確認する
- 被害に遭ったら消費生活センターに相談する(消費者ホットライン:188)
続いて、本時の授業に入っていきました。
はじめに、商業や流通にかかわる以下の語句について教科書で確認し、それぞれの説明と併せてワークシートに記入していきました。
・小売業者 ・卸売業者 ・流通 ・商業 ・運送業 ・倉庫業 ・直接仕入れ ・一括仕入れ
先生は黒板に図を書いて、生産者から消費者に商品が届くまでの流れが「流通」であり、生産者と消費者の間には卸売業者や小売業者がいること、卸売業者は商品流通の重要な機能を担っていることを説明しました。
次に、資料として配布されたネットショッピングサイトのトップページから情報を集め、実店舗での買い物との違いを班で考えていきました。ページ内容を隅々まで確認しながら、「欲しい商品がすぐに見つけられる」、「広告が多い」、「人気商品のランキングが役立つ」、「写真と実物が違うこともあるかもしれない」、「洋服は試着できないから心配もある」など、気付いたことをワークシートに書き込んでいきました。
班でまとめたところで発表してもらいました。
班 | 気付いた点(良い点・気になる点など) |
1 | 送料がかかる |
2 | ワンクリックで買い物が済む |
3 | 実物が見られない |
4 | 割引商品が多い、安い |
5 | 商品が届くまで時間がかかる |
6 | 色々なメーカーの商品がある |
7 | ポイントがつく商品が多い |
8 | ふるさと納税ができる |
9 | ジャンルに分かれているので、欲しい商品が見つけやすい |
10 | 実店舗に行かなくても、一度に様々なものを買うことができる |
インターネットショッピングについては、実店舗で買い物をする際との違い(良い点、注意しなければいけない点)を理解したうえで活用するように伝えられ、授業は終了しました。