
4時間目は、ひとり暮らしをスタートした後の生活に必要なお金について考えることを目的とした授業が行われました。
はじめに「ひとり暮らしの生活ではどのようなところにお金が必要となるか、班で話し合ってまとめてください」と先生から指示がありました。
「家賃を払わないと、住むところがなくなってしまう」、「スマホ代は絶対必要」、「電気、ガス、水道代もかかる」など、意見を出し合いまとめていきました。シリーズ教材お金のキホン アクティブラーニング型授業プログラム 家計管理編 授業用スライド「一人暮らしにかかる費用の例」で確認したところ、生徒から出てきた意見の他に「交通費」や「預貯金」などもあることが分かりました。
続いて、シリーズ教材お金のキホン アクティブラーニング型授業プログラム 家計管理編を使って、生徒たちが「家計管理アドバイザー」になり、依頼者の要望に応えながら家計管理を行っていく体験をしていきます。具体的には、依頼者の要望や費用等が記載された「一人暮らしオーダーシート」から情報を読み取り、支出を計算して「家計管理ワークシート」に記録していきます。本時は依頼者「すずきいくこさん」の例を考えていきました。
まず、生徒一人一人が依頼者のオーダーに沿うように生活のランクを選択しながら生活設計し、必要な費用を計算していきました。
次に班で個人の意見を取りまとめ、改めて生活費を算出しました。取りまとめの中で「この生活レベルは本当に実現できるのか」、「給料で足りるのだろうか」といった意見が聞こえてきました。
各班で検討した内容を発表したところ、一か月の生活費が最も多くなった班は35万円、少ない班でも30万円近くは必要なようです。
ここで先生から、依頼者の実際の収入は「17万5,000円」であることが伝えられました。ここでいう収入は、給料から非消費支出を引いたお金である「可処分所得」であることも確認しました。
依頼者の収入が17万5,000円であることから、先生から改めて「依頼者の夢や目標を大事にしながら、収入に見合った生活ができるように家計のプランを考え直してみてください。その際に、依頼者の心に響くアドバイスも一緒に考えてください」と指示が出されました。
そこで、生活費が依頼者の収入の範囲内に収まるように、依頼者の要望も尊重しつつ「今、必要なもの」と「今後、収入に余裕ができてから考えるもの」に分けるなどして、班ごとに話し合いを進めていきました。
各班から出された依頼者へのアドバイスは以下のとおりで、全ての班が「犬と一緒に生活したい」という依頼者の要望をどうすれば収入の範囲内で実現できるのか、考えることができていました。