企業の社会的責任(CSR)とSDGs
企業の社会的責任(CSR)
CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略で、「企業の社会的責任」と訳されます。
企業は利益を得ることを目的としていますが、目先の利益だけを追い求めていては、結果的に企業の持続的な成長を妨げることにもなりかねません。例えば、ある企業の事業が環境破壊につながったり、従業員の安全や私たちの暮らしが脅かされるということがあれば、その企業はやがて社会からの信頼をなくし、消費者からも見放されてしまいます。そのため、企業は社会へ与える影響に責任を持ち、企業に関係する人たち(ステークホルダー※)との間に信頼関係を築く必要があります。
※ステークホルダー:消費者や取引先、株主など企業活動に直接・間接的な利害関係者
このような企業の活動がSDGs(持続可能な開発目標)につながっていきます。
持続可能な開発目標(SDGs)
SDGsとは、Sustainable Development Goals の略で、国連が掲げた2030年を期限とする17の目標(ゴール)と169のターゲットです。各国は、この目標に基づき、「誰も置き去りにしない」という誓いのもと、あらゆる形態の貧困に終止符を打ち、不平等と闘い、気候変動に対処するための取り組みなどを進めています。日本でも多くの企業がSDGsの中から取り組む目標を公表しています。
〜ESG投資〜
近年急速に株主や投資家の間で広まっているESG投資というものがあります。
ESGとはEnvironment(環境)、 Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字をとったもので、企業に投資するにあたり、その企業において環境を意識した取り組み、社会の一員としての責任、そして適切な企業統治が行われているか、 という視点を重視するというものです。
こういった投資家の考え方も企業の経営に影響を与えています。



信頼できる会社じゃなきゃ、株式を買うわけには行かないものね。

CSRは投資家が投資先を選ぶ際の目安にもなっているんじゃ。